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古筆以外の日本書道史

現代書道の父といわれる比田井天来(ひだいてんらい)

おはようございますsun

いつもご覧になってくださり、ありがとうございます。

美術館や博物館で、

書の作品って、どこが面白いんだろう、、

と思ったことはございませんか?

わたしも、思いました。

でも、

ちょっと、歴史的な背景を知るだけで、

見るのが楽しくなるのが、書道の作品だと知りました。

この楽しさをより多くの方と共有できたらと思い、

書道の作品を見ることが楽しくなるヒントを掲載してゆきたいと思っております。

力不足な点も多々あるかと思いますが、どうぞ、よろしくお願いいたします。

そして、

皆様の心に

何か暖かいものが残ることを祈りつつ。。。

maple apple maple apple maple apple maple apple

近頃、とても更新が遅れてしまいました

実は現在、下積み生活真っ只中です。

秋の展覧会に頑張って二つほど出展したのですが、

出品費用、表具代、馬鹿にならない金額です。

ふところは、ヒューヒュー。

既に北風。

埋め合わせるべく、

本格的にアルバイトを始めました。

少し、頻度がおちましたが、

頑張って続けて行きますので、

これからも、どうぞ、よろしくお願いいたします。

さて、

先日、佐久市の近代美術館に行ってきました。

P1030039

ここでは、現在、比田井天来展をやっています。

比田井天来先生は、25歳のときに上京したんだそうです。

作品を見たお坊さんが驚いて、本格的に勉強すべきと助言したんだそうです。

東京に出るなり、

大胆な行動に出ます。

なんと、当時高価だった拓本

(中国の有名な鄭道昭(ていどうしょう)の『論経書詩(ろんけいしょし)』

を買い占めてしまったんです。

この事実は、当時の巨匠であった日下部鳴鶴もびっくり!

上京してきた若造が、自分でも買おうか躊躇するものを、大金はたいて買ってしまったんですから。

たちまち比田井先生は有名になってしまったんだそうです。

比田井先生は、交友関係も素晴らしい。

有名な政治家たちとの交流も多かったんですね。

これができたのも、

実家がお金持ちだったからだそうです。

こちらは実家のお写真。

P1030249

大きな立派な藏もありました。

P1030244

この地域の庄屋さんだったそうです。

天来先生は、もちろん書道の才能もありましたけれど、

それをバックアップするだけの経済力も兼ね備えた方だったんですね。

さてさて、

作品の内容ですが、

これまたすごい。

やることが豪快なぶん、

作品も豪快です。

なんと、篆書・隷書・行書・草書・楷書、ぜ~んぶ使った作品が

いくつもありました。

たいてい、一つの作品は、一つの書体で書くのが一般的です。

それに、一つの書体の方が、全体的に統一感があって、書きやすい。

あえて、いろんな書体を混ぜて、

それでも統一感を持たせられるところに、凄さがあるのかなぁと感じました。

作品表現にも、幅があります。

横書きの堂々とした大きな文字の額があるかと思えば、

小さな文字の作品もあり、

現代の一字書につながる、巨大な文字の作品もある。

楷書も、行書も草書も、どんな書体でも、書きこなしている。

手紙の小さい文字も素晴らしい。

履歴書に残された1cm程度の楷書も、

集中力を切らさず、テンポを乱さず、焦ることなく、

タンタンと書き進めてゆく、

なんだか、贅沢な時間を感じました。

表具も一つ一つが高そうでした。

紙ではなく布の表装。

それぞれの作品ごとに、しっくりと似合った風情。

おそらく、こだわって選んだであろうと思いました。

比田井先生が「現代書道の父」と呼ばれるのは、何でだと思いますか?

答えは、

人まねではなく、自分で自分の世界を構築することを大事にしたからなんだそうです。

人から習ったことを鵜呑みにすることでは、その人らしさは生まれない。

自分の、自分だけの表現がどこにあるのかを考えさせたことが、

現代の自由な表現による書作品につながっているのだそうです。

長野の佐久市の現在の景色は、

秋色真っ只中。

是非、脚を運んでみてください。

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懐紙の大きさ

おはようございますbud

ご覧になってくださり、ありがとうございますhappy01

美術館や博物館で、

書の作品って、どこが面白いんだろう、、

と思ったことはございませんか?

わたしも、思いました。

でも、

ちょっと、歴史的な背景を知るだけで、

見るのが楽しくなるのが、書道の作品だと知りましたflair

この楽しさをより多くの方と共有できたらと思い、

書道の作品を見ることが楽しくなるヒントを掲載してゆきたいと思っております。

力不足な点も多々あるかと思いますが、どうぞ、よろしくお願いいたします。

そして、

皆様の心に

何か暖かいものが残ることを祈りつつ。。。

clover chick clover chick clover chick clover 

今回は、懐紙(かいし)のサイズについてまとめます。

 

日本の書道作品で、懐紙の作品をよく目にする事があります。

 

一番古いものは、藤原佐理の詩懐紙です。

なんと、藤原佐理26歳の作品です。

す、すごい、です。

 

ま、若いときものすごいことを達成する方ももいらっしゃいますが、

大器晩成の方の方が多いのではないかと感じています。

寿命の延びた現代だからこそ、

あきらめることなく、

ずっと夢を持ち続けて行きたいですね。

「成功の反対は失敗ではなく、何もしないこと」

自分の限界を自分で決めつけることなく、

前進したいです。

さてさて本題。

懐紙のサイズは、だいたい31cm*48cmです。

01

 

 

 

これを、6つに切ると、短冊になります。

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端に短冊を一つ取って、4等分すると、色紙ができます。

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書道の懐紙は、現在お茶で使われているものと、サイズが違うようです。

お茶の懐紙のサイズのいわれは、また後日調べて見たいと思っております。

 

 

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

※記事に対する、ご意見ご要望、お待ちしております。

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多胡碑

おはようございますbud

ご覧になってくださり、ありがとうございますhappy01

美術館や博物館で、

書の作品って、どこが面白いんだろう、、

と思ったことはございませんか?

わたしも、思いました。

でも、

ちょっと、歴史的な背景を知るだけで、

見るのが楽しくなるのが、書道の作品だと知りましたflair

この楽しさをより多くの方と共有できたらと思い、

書道の作品を見ることが楽しくなるヒントを掲載してゆきたいと思っております。

力不足な点も多々あるかと思いますが、どうぞ、よろしくお願いいたします。

そして、

皆様の心に

何か暖かいものが残ることを祈りつつ。。。

clover chick clover chick clover chick clover 

今回は、多胡碑(たごのひ)です。

多胡碑の写真

多胡碑の拓本(石面に紙を当てて、上から墨で型をとったもの)

※拓本は、石面に紙を被せて、ぬらして密着させ、

  上からタンポに含ませた墨を打ち、

  凹凸を写しとることです。

  文字が白いのは、彫ってあるから墨が当たらないためです。

※リンクをクリックする際、ALTキーを押していると、別ウィンドウに表示されます。

  CTLキーを押していると、別タブに表示されます。

ぜひ、リンクをクリックして、実物の写真をご覧になってください。

ご感想は、いかがでしょうか。

「なんだか古臭いけど、これのどこが良いのだろう。。。。」

と思いましたでしょうか?

この碑、中国で評価が高いのです。

中国は、言わずも知れた、漢字文化の生みの親、

そんな中国の方々をうならせたなんて、すごいですね。

でも、どこが良いのだろう、、

確かに古そうだけど、、、

二松学舎大学の源川進先生は、この作品の文字と書美について

次のように指摘しています。

「多胡郡碑の碑刻に立ち向かうと、刻線の強さ鋭さが、

 拓本のおおらかさとは別のもののように迫ってくる。

 それは、碑面に豪放なまでに自由に布置された六朝楷書の

 独特の結体美からであろう。

 だがじきに、それはある種の日本的な柔らかさと豊かさに代わってくる。」

※六朝楷書:龍門二十品高貞碑鄭羲下碑等です。

※自由に布置:文字の大きさや傾き等、几帳面にきちんと揃えずに、

  気ままに配置していること。

きどらず、自然で、素朴なところが、かえって良いと考えられているようです。

現代は、地球温暖化に対抗して、エコが叫ばれています。

ロハスな、丁寧な暮らしぶりにあこがれる人も多いと思います。

形にこだわらず、

おおらかに、ゆったりとしたこの書風は、

現代でも、受け入れられやすい書風ではないかと思っております。

この碑が建てられた場所は、群馬県の吉井町。

作成されたのは、奈良時代の初め、711年です。

当時、多胡郡の郡衛がおかれたことを記念して建てられた

と考えられています。

中国に、この碑の拓本が渡ったのは江戸時代。

中国の方々も、

中国作品とは一風違った

おおらかさと柔らかさに何か魅力を感じたのかもしれません。

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

[参考文献]

杉村邦彦「多胡碑の朝鮮への流伝に関する新資料」『書学書道史研究』18(書学書道史学会2008)

源川進「多胡郡碑について」『二松学舎大学論集』36号(二松学舎大学1993)

『書道全集』9日本①大和・奈良(平凡社1965)

など

※記事に対する、ご意見ご要望、お待ちしております。

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