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補江総白猿伝(白い猿の妖怪の小説)

おはようございます。

ご覧になってくださり、
ありがとうございます。

美術館や博物館で、

書の作品って、
どこが面白いんだろう、、

と思ったことはございませんか?

わたしも、
思いました。

でも、
ちょっと、
歴史的な背景を知るだけで、
見るのが楽しくなるのが、
書道の作品だと知りました。

この楽しさを
より多くの方と共有できたらと思い、

書道の作品を見ることが
楽しくなるヒントを
掲載してゆきたいと思っております。

力不足な点も多々あるかと思いますが、
どうぞ、よろしくお願いいたします。

そして、

皆様の心に

何か暖かいものが残ることを祈りつつ。。。

 pencil book pencil book pencil book pencil book pencil book

本日は、2010年8月17日

暑いsweat01ですねdash

少し、涼しく感じられるように、怪談とまではいきませんが、

妖怪話を取り上げたいと思います。

歴代の有名な書家の中には、

妖怪から生まれたんじゃないかと言われている(sign02)方がいらっしゃいます。

誰だと思いますか?

答えは、

欧陽詢です。

九成宮醴泉銘を書いた方です。

確か、テレビドラマ化されたマンガ「はねとめっ!」にも取り上げられていたと思います。

とても、整った、抜け目(すき)の無い楷書を書かれた方です。

この方、

白猿と言われた妖怪から生まれたという

小説(作者不詳『補江総白猿伝』)が残っているのです。

ある、神通力をもつ白猿が人妻をさらい、

その女性から欧陽詢が生まれたというのです。

猿の子なので、その姿は、猿そっくり。

しかし、その子は、成人すると学問に精通して、書道に長じて、有名になった、

というのがあらすじです。

では、なんで、このような小説が書かれたのでしょうか。

どうも、欧陽詢と言う人は猿に良く似た人だったようです。

中国の正史(正式な歴史書)の一つである『新唐書』にも

「背が低くて、容貌が醜かった」

との記載があります。

あんまりにも特異な容貌で、

なおかつ、

あんまりにもすばらしい才能を発揮した人だったから、

そのギャップが人々の印象に強く残って、

うわさがうわさを呼び、

小説にまでされたのかもしれません。

この小説を読んで考えたのですが、

コンプレックスは、その人を強くするのではないだろうかと思いました。

容貌に対するコンプレックスが強かったからこそ、

美しいものに憧れ、

中途半端なものではなく、

誰もが「これはすばらしいshine」と納得できるレベル

完璧なレベルまで精度を極めるほどの意欲、情熱を持てたんじゃないかと思うのです。

完璧な人間なんていないと、よく言われます。

完璧ではないからこそ、

人は何かを追い求め、

自分が欠けていると思う部分を懸命に埋めようとし、

そのエネルギーが強ければ強いほど、

何かすばらしいものを生み出す力が大きいのではないかと

感じました。

**********

参考文献

西林 昭一 『書の文化史〈中〉 』(二玄社 1997.6.10)

八木章好 『中国怪異小説選 』(慶応義塾大学出版会1999.1.30)

※この記事は、Kさんから情報をご提供いただいて、作成いたしました。

 Kさんありがとうございました。

※記事に対する、ご意見ご要望、お待ちしております。

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 このページの筆者とは関係ございません。

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コメント

おはようございます。
今日も朝から暑いです。(@Д@;
お元気ですか?
人間それぞれに、
何かを克服するために生まれてきたのかも?
と思いました。;:゙;`(゚∀゚)`;:゙

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