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青銅器

おはようございます。

ご覧になってくださり、
ありがとうございます。

美術館や博物館で、
書の作品って、
どこが面白いんだろう、、
と思ったことはございませんか?

わたしも、
思いました。

でも、
ちょっと、
歴史的な背景を知るだけで、
見るのが楽しくなるのが、
書道の作品だと知りました。

この楽しさを
より多くの方と共有できたらと思い、

書道の作品を見ることが
楽しくなるヒントを
掲載してゆきたいと思っております。

力不足な点も多々あるかと思いますが、
どうぞ、よろしくお願いいたします。

そして、
皆様の心に
何か暖かいものが残ることを祈りつつ。。。

cherry cherry cherry cherry cherry cherry cherry cherry cherry

青銅器をみて、

「どこが面白いんだろう?」

と思ったことありませんか?

私は、思っていました。

筑波の書道専攻では、隔年で、学外演習というのがあります。

私の時は、関西方面に3泊4日で行ってきました。

その中で、
泉屋博古館
に行った時のことです。

ここは、青銅器がめちゃめちゃ多いのです。
青銅器の常設展示のページ

学校で連れてきてもらった、貴重な学外演習ですから、
あとで、レポートという、宿題もついてきてますし、
まじめに観ました。

でも、
どこが良いのかわからず、
とりあえず、説明文は残らず読もうとしていたんです。

しかし、

楽しそうに見学している他の学生の姿を見つけました。

話しかけると、

「青銅器、好きなんですよ~」だそう。

本能的に、どうも、古いものが好きな様子なんですね。

なぜだ、

なぜ、好きなんだ。

本能的に好きな学生は、理由を言葉にするのは、得意ではない。

だから、
別の人にも、聞いてみたんです。

私:「どこの辺を見て、面白いと感じているのですか?」

他:「中国では、悪いものが寄ってこないように、
   一番悪いものを
   青銅器に鋳込んだんだそうですよ。
   悪いやつの顔を観察していると面白いですよ!」

なるほど、

一番邪悪なものがくっついていれば、
それより、弱い魔物は寄り付かない。

お祭りの神聖さを保つための、逆転の発想かflair

と教えてもらったら、

なんだか楽しくなてきたんですね。

そこで、少し、阿辻先生の本を見てみましょう。

 

漢字の文化史 (ちくま学芸文庫) Book 漢字の文化史 (ちくま学芸文庫)

著者:阿辻 哲次

販売元:筑摩書房
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この本の77ページで、青銅器に鋳込まれた紋について、詳しく説明されています。

青銅器には、
①実際に存在する身近な動物
②実際に存在しない架空の動物

の両方が鋳込まれていましたが、

②の想像上の動物は、
「まことにおどろおどろしい形に描かれていることが多い」
と阿辻先生もご指摘されています。

そこで、②で一番多くみられるのが、

「饕餮文(とうてつもん)」

といわれるもの。

阿辻先生のご説明によれば、
饕餮とは
「渾沌・窮奇(きゅうき)・檮杌(とうこつ)とともに「四凶」と呼ばれ、
 後に聖天子堯(ぎょう)によってそれぞれの大地の
 四方に追放されたという、
 古代の伝説上の悪者の名前である」
のだそうです。

続いて、
「饕餮は大変に貪欲な大食家で
 悪食のあまり
 悪霊まで食ってしまう。」

悪いもの、寄り付かないように、
できる限り、
怖く描いたんですね。

この模様、古いほど、複雑なんだそうです。

だんだん、時代を下ると、簡略化された形になる。

そして、宗教的な意味合いも希薄になってゆき、

神秘的な紋様も減ってゆく。

春秋時代くらいになると、

饕餮があった位置に、

文字が書かれるまで変化してしまう。

この文字も、

器を神聖化するためのものではなくて、

「子々孫々いつまでも
 これを宝物としてたいせつにするように」(96ページ)

という内容になっているんだそうです。

この変化の過程を見るのも、

面白いですね。

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コメント

おはようございます。書道といってもいろいろなこと勉強するんですね~。でもおもしろそうです。ラーメンの丼の模様もなにか意味がありそう~(o^-^o)

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