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遊糸書(1)

ご覧になってくださり、
ありがとうございます。


美術館や博物館で、
書の作品って、
どこが面白いんだろう、、
と思ったことはございませんか?

わたしも、
思いました。

でも、
ちょっと、
歴史的な背景を知るだけで、
見るのが楽しくなるのが、
書道の作品だと知りました。

この楽しさを
より多くの方と共有できたらと思い、

書道の作品を見ることが
楽しくなるヒントを
掲載してゆきたいと思っております。

力不足な点も多々あるかと思いますが、
どうぞ、よろしくお願いいたします。

そして、
皆様の心に
何か暖かいものが残ることを祈りつつ。。。





さて、日本のものばかりだったので、
中国のものを取り上げます。

といっても、
かなり独特のものです。

去年の秋、藤井斉成会有隣館に行ってきました。

http://www.yurinkan-museum.jp/

科挙のときの、
カンニングペーパー?
のような、
小さな文字がぎっしり書かれた
「下着」
も印象的だったのですが、

呉説(南宋)
 「遊絲書(紹興十五年)」

が、とても面白かったです!!

※実際の作品は、次の本で見ることができます。

すぐわかる中国の書 古代〜清時代の名筆  /可成屋/編 [本] すぐわかる中国の書 古代〜清時代の名筆 /可成屋/編 [本]
販売元:セブンアンドワイ ヤフー店
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この作品のどこが良いのか、
実物を見るまで、
よくわからなかったんです。

本に掲載されている写真でみると、
か細い線で変化もなく、
文字はくねくねしています。

でも、これに似たものを見たことはないですし、

これほどまでに特徴的なものであるのだから、
前例があって、
それを応用したのではないかとも考えました。

無から何かを生み出すということは、難しいことですし、
何かしらヒントがあって、
それを応用したり発展させるのであれば、
一見奇想天外と思われるものでも、
生まれてくる可能性が、
あると思うのです。

呉説が生きていた当時、
人気が高かったとされるのですが、
類似品は、私の探した範囲では見つかりませんでした。。。

呉説ののち、
これをまねた作家もおらず、
はてさて、
一時的な流行りものだったのか、、、、

傳山の連綿帖幅が似ているようにも思えるのですが、
呉説ほどの線は細くないですし。。。

※実際の作品は、次の本で見ることができます。

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では、日本の仮名かな??
これにヒントを得て、
こんな不可思議なものをかいたのかな??

とも思いました。

というのも、

仮名の線は、
一見か細い線ではあっても、
その中には、表情豊かな情緒的な世界があると感じるんです。

もしかしたら、
仮名の世界を
呉説なりに、
遊糸書の中に表現したのかなぁとも思いました。

よくわからないものは、
自分で真似て書いてみると
少し、わかった気分になるかも、

と思い、書いてみました。

まねするのは、難しい

ということがわかりました。

10cm四方の大きな文字を、
筆先1mmくらいの太さで、
均一に書くっていうのは、
きついです。

机に肘をつけて
安定させて描くには、
文字が大きすぎますし。

私の技術では、
ちょっと、
いやかなり、きついです。

実は呉説という人は
基本をしっかり見につけつつ
新しいものを探求し続けたピカソのような人ではなかったか、
などと
私の妄想は膨らみました。

次回以降、何回かにわけて、
この遊糸書について、
来歴、
実見した感想など、
まとめたいと思います。

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