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忘れ去られた変体仮名

ご覧になってくださり、
ありがとうございます。


美術館や博物館で、
書の作品って、
どこが面白いんだろう、、
と思ったことはございませんか?

わたしも、
思いました。

でも、
ちょっと、
歴史的な背景を知るだけで、
見るのが楽しくなるのが、
書道の作品だと知りました。

この楽しさを
より多くの方と共有できたらと思い、

書道の作品を見ることが
楽しくなるヒントを
掲載してゆきたいと思っております。

力不足な点も多々あるかと思いますが、
どうぞ、よろしくお願いいたします。

そして、
皆様の心に
何か暖かいものが残ることを祈りつつ。。。


さて、

今回は、

ひらがな

についてです。

ひらがなは、
ご周知のとおり、
漢字の形を略してできたものです。

だから、

かりな(仮名)

と呼ばれて、
次第に

かんな

かな

とよばれるようになったといわれています。

仮名は
平安時代には、
同じ「あ」の音でも、
いくつも文字があったんです。

All

「安」
「阿」
「愛」
「悪」

これらの文字をみんな「あ」と読んでいたんです。

それが、どうして現在のように
「あ」(安の略字)
だけ残ったのでしょうか。

明治33年8月21日にさかのぼります。

文部省は小学校令施行規則16条(第1号表)で
義務教育で扱う平仮名と片仮名を
決めたんです。

1000年もの間、
幾種類もの文字が存在していたのに、
たった100年前に
限定してしまったために、
平仮名からもれてしまった、たくさんの仮名が、
現代人から
忘れさられてしまったんですね。

忘れ去られた仮名たちは、
「変体仮名」
と呼ばれています。

ちょっと気の毒なネーミングな気がします。

忘れ去られた上に、
変体なんて呼ばれて。

この変体仮名を読めるようになると、
教科書でおなじみの古文を、
当時の文字のまま読むことができるように
なります。

たとえば、
阿倍仲麻呂のうた、

あまのはら 
ふりさけみれば
かすがなる
みかさのやまに
いでしつきかも

006_2

※つたない臨書でごめんなさい。
 この元本は、
 湯木美術館
 http://www.yuki-museum.or.jp/
 で見ることができます。

実際に美術館で見ていただいて、
活字だと見えない
昔の雅な感じ、
少し味わっていただけたら
うれしいです。

 

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